歌手が醸造、熟成したイメージ、それを一途に発展させ更に飛翔たらんとする歌の道。いいじゃないですか、洋装で唄うもまた歌の幅あればこそ。歌手生活19年目。
Virtual書き下ろ詞7篇を書いている椎名佐千子さんです。
🎤4月というのに雪の歌かよ、謗るなかれ。歌に季節はno problem!

椎名N DSC_1774_20210309144806     

「もどり雪」
   DSC_1778_20210309144829 DSC_1777_20210309144820
     
春の一文字 追いかけて
花も季節に めざめるものを
まるであなたの 意趣返し
別れた二月に 引きもどす
雪は堅雪 つぶて雪
おんな泣かせる もどり雪

12a        

三十路半ばの おんなには
云うに云われぬ しがらみばかり
明日のあてなど ない町で
暮らしてゆくのが 怖かった
いくら好きでも 愛しても
羽根をたたんだ 弱気鳥
        
12b
責めは受けます 許してと
詫びる思いを 分かってほしい
今はあなたの 倖せを
祈っております 本心(こころ)から
雪は淡雪 ちぎれ雪
恋はうたかた もどり雪


(うた)のなりたち:春も間近い冬の終りに別れた人を思い出させるように雪が
降ってくる・・・ 求められながらも愛に背いてしまった
女性の意気地なさ、弱さを責めるように もどりの雪に泣く・・・。
椎名サンお得意のジャンルです。 (画像をお借りしました)