奥山えいじサンが司会を務めたBSの番組は終わったけれど彼の知名度は大いに上がったことだろう。ならばここからが全国区へのスタート。状況は厳しかろうが大いに唄いまくっていただきたい。【Virtual書き下ろ詞】3篇目に登場です。
さて4月、今月のテーマは『花鳥風月+雪』4月にこだわらずさまざまなモチーフと視点で【Virtual書き下ろ詞】進めています。

奥山

                            夕月の駅           
16a
日暮れ急かせて 啼く鳥さえも
心細さに 身をふるわせる
あなただんまり 背を向けて
待っているのは 最終列車
拭くたびあふれる 未練の涙
風まだ寒い 夕月の駅

16b
逢うも別れも この駅だけど
夢は咲かない 明かりも暗い
もっと早くに 町を出て
心かさねて 暮らしたかった
(いさか)いかさねた わけではないが
さだめでしょうか 夕月の駅

15c
月に願いを 託せるならば
操とおして あなたを待つわ
忘れないでと 眸で言えば
指をのばして 握ってくれた
こんなにやさしい 情ある人よ
汽笛(ふえ)の音ひびく 夕月の駅

(うた)のなりたち:なんぼかプロの歌手といえども得手不得手はあろう、つまり
男歌女歌なんでもござれの器用貧乏はスキくない。聴き手の耳とて肥えている。
まずはオリジナルでこれぞ、とズボッとはまる点に立てばあとは大きく線が延びる、
昨今の歌い手に感じる素人考察。  (画像をお借りしました)